鍼灸は体が本来持っている回復力に働きかける医療です。ゆっくりやさしく、整う力を引き出して行きます。

鍼について

鍼は滅菌済みディスポーザブル鍼(使い捨て)を使用しています。

髪の毛ほどの細さの鍼を用いて、痛みを感じにくい方法で施術します。

「刺されたことがわからない」「ちくっとするくらい」と感じる方が多いですが、感受性には個人差があります。

刺激に敏感な方には、より細い鍼や、刺さない鍼(鍉鍼 ていしん)を使用するなど、その方に合わせて調整いたします。

初めてで不安がある方も、安心してご相談ください。

お灸について

お灸には様々な方法があります。

ほわっとあたたかいお灸、じんわり温めるお灸、チクッと感じるお灸、その方の体質や症状に合わせて選びます。

お灸のにおいはリラックスを誘い、体がゆるむ温かさがあり、気持ち良いと感じられる方が多いです。

鍼灸により身体に起こること

鍼灸は神経や血流、自律神経の働きに影響を与えることがわかっています。

  • 血流の改善
  • 痛みの緩和
  • 自律神経バランスの調整
  • 免疫反応の活性

これらの反応を通して、自然治癒力を高めるお手伝いをします。

症状が軽くなることを早めに感じられる方は多いです。ただし、魔法のように一度に全てが変わるものではありません。

体質はゆっくり整っていくものです。

東洋医学の考え方

東洋医学では、症状だけではなく、その人全体を診ます。

脈・お腹・舌・顔色など、身体が出しているサインを丁寧に読み取り、バランスを崩している部分を整えていきます。病気を診るのではなく「人を診る」医学です。

経絡治療について

当院では、日本で発展した「経絡治療」をベースに施術をおこなっています。

やさしい刺激で全体のバランスを整え、未病を防ぎ、不調を繰り返しにくい体づくりを目指します。

自然に整っていく感覚を大切にしています。

鍼灸は気持ちの良いものです。

施術後に、

  • 呼吸が深くなる
  • 身体が軽くなる
  • 爽快感がある

そんな変化を感じる方が多いです。

初めての方はこわいと感じる方もおられるかもしれませんが、けっしてこわい治療ではありません。

気になっている方は、どうぞ一度ご相談ください。

鍼灸によって身体に起こる反応(詳細)

鍼やお灸の刺激は、皮膚や筋肉の需要期を通して神経系に伝わります。

その結果、局所および中枢神経系の働きが変化し、さまざまな生理反応が起こります。

血流の改善

鍼刺激により血管が拡張し、局所の血流が増加します。筋緊張の緩和とあわせて循環が促されます。

疼痛の調整

内因性オピオイド(エンドルフィンなど)の分泌促進や、痛みの伝達経路への作用により、痛みの感じ方が変化します。

自律神経活動の変化

交感神経・副交感神経のバランスが変化し、心拍・消化機能・血流などに影響を与えます。

免疫力の向上

鍼や灸の微細な刺激により免疫細胞の活性化が報告されています。

※ これらの反応には個人差があります。

東洋医学の診かた(詳細)

東洋医学では、陰陽論・五行論・臓腑経絡理論などを基盤に、身体を「関係性のバランス」として捉えます。

症状のある部位だけでなく

  • 脈の状態
  • 腹部の緊張
  • 舌の色や形
  • 顔色

などを総合して判断します。

「どこが悪いか」だけではなく、「身体全体がどのような状態になっているか」をみます。

経絡治療について(詳細)

経絡治療は、日本で発展した鍼灸の体系です。

脈診を中心に、全身のバランスを把握し、生命力を整える経穴を選びます。

特徴は、

  • 刺激が穏やかであること
  • 全体の調和を重視すること
  • 継続により体質の安定を目指すこと

強い刺激による即時的な変化よりも、無理のない回復を大切にします。

鍼灸参考情報

鍼灸のエビデンスにご興味がある方は、以下のページをご覧になってみてください。

厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』eJIM構造化抄録統合医療エビデンス 鍼灸